医療×インターネットの未来

2017.03.21 | SOSUKE HIRAYAMA
医療×インターネットの未来

はじめまして、メドレーの平山です。デザイン、エンジニアリングをはじめとしたプロダクト開発全般を担当しています。

プロダクト開発に集中したかったこともあり※1、いままで自分の言葉で発信する機会が少なかったのですが、メドレーのことをもっと知ってもらいたくて、不定期で会社のこと、プロダクトのこと、開発チームのこと、自分の思いとあわせて書いていこうと思います。

1回目は「医療×インターネットの未来」ということで、医療×インターネットについて考えていることをつれづれと書いていきます。

※1: かつ結果も出してないのにメディアに出て偉そうに語るひとが好きじゃなかったこともあり


メドレーのいま

あらためてメドレーについてですが、メドレーは「医療ヘルスケア分野の課題を解決する」というミッションのもと4つの事業を展開しています。

メドレーの事業展開

ジョブメドレーでは人材不足の解消、CLINICSでは診療プロセスの効率化、介護のほんねでは施設情報の透明化、MEDLEYでは医療リテラシーの向上、それぞれ医療をとりまく大きな課題を解決するものとして、メンバー全員が医療の明るい未来を信じて取り組んでいます。

メドレーと私

とはいえ、私個人として入社以前から医療に対して強い興味があったかというとそういうわけではありません。

新卒で大手SIerに入社し業務パッケージのエンジニアからキャリアをスタートし、未踏ソフトウェア創造事業への参加をきっかけにベンチャーに憧れを抱き、その後はグリー、ミログ、リブセンスと様々なベンチャーの創業期、成長期を経験してきました。その中で、今まで培ってきた経験とインターネットテクノロジーの力を旧態依然な業界に注いでいきたいという思いがでてきた中で、たまたま「医療」と出会った形となります。

しかし今では、数年かけて医療の課題に取り組んでいきたいと思っています。

40兆円を超えさらに増え続ける医療費問題のようなマクロな課題を代表として、挑戦しがいのある多くの課題があることもそうですが、それ以上に共同代表の豊田をはじめとした医療の課題を本気で解決していきたいという思いのある医療従事者が近くにいることが大きな理由です。

メドレーの経営陣

いまいうと恥ずかしい言葉ですが、私はインターネットが好きです。いままで力を持っていなかった人たちでも、インターネットを通して世の中を少しでも良くできる、コードを書くことで少しでも世の中にインパクトを与えることができる、そのような雰囲気が好きでした。

しかし、その若く可能性に満ち溢れていたインターネットも少しずつ大人になり成熟してきて、昔のようなわかりやすいワクワク感はなくなってきているような気がしています。ただ、そのインターネットが大人になってきたタイミングだからこそできることがあると思っています。それはインターネットの力が浸透していない領域への挑戦です。いままで培ってきたインターネットテクノロジーの力を総動員して、医療の課題に向き合い課題を解決していく。

それがいま自分がやりたいことです。

医療ITの現実

とはいえ、現在の医療ITは大きな課題があると感じています。

よく言われることですし自身もこの業界に関わりはじめて思ったことですが、医療は圧倒的にIT化が遅れているように感じます。遅れているというレベルではなく、もはやWeb1.0以前のような状況で、ここ数年のテクノロジーの進化の恩恵が受けられていないように思います。

使いにくいシステム、人に依存せざるを得ないシステム、その結果として仕組み化が進まず、本質的な医療価値の向上に最大限フォーカスできていない状態になってしまっている。

何よりもインターネット業界で活躍してきたような、高い能力をもちプロダクトにこだわりをもって開発をしてきたような人が医療ITの世界には圧倒的に少ないことが一番の課題であると思っています。

医療とインターネットをクロスさせる

この医療ITの課題を解決するためにも、医療とインターネットをクロスさせることが重要であると思っています。

医療従事者がインターネット人材を外注として使う、インターネット人材が医療従事者をアドバイザーとして使う、そのようなやり方では本質的な課題解決までには至りづらいのではと考えています。

医療業界のスペシャリストとインターネット業界のスペシャリストを、対等な形で対話させ融合させること。メドレーではそれを大事にしています。

しかし、これは意外に難しかったりもします。医療の専門家、法律の専門家、どんなものでも売れるトップ営業、プロフェッショナルなマーケティングの専門家、そしてプロダクト開発に関わるデザイナー・エンジニア。従来のインターネット企業とは異なり各職種の個性がより強くなる中で、内にこもってしまい外に発信することが苦手なメンバーが多いプロダクト開発チームの主張は相対的に弱くなりがちです。

だからこそメドレーのプロダクト開発チームには強い意志をもつことを求めています。インターネットで活躍してきた人がプロダクトを作れることに自信と誇りをもって、他領域の専門家と対等に議論し結果を出していく。

それを推進させるためにも、メドレーではPM(Product Manager)と事業部長と二人三脚で事業を推進するという体制をとっています。それは、メドレーはあくまでも医療の会社でも人材の会社でもなく、インターネットの会社であるというメッセージでもあります。

医療の大きな課題を解決する。それを実現するためにも医療とインターネットをクロスさせる。それぞれの職種のプロフェッショナルが集まる中、ハブとなるプロダクトの開発に携わるメンバーが一番の自信と誇りをもって日々の業務を進めていく。

そのようなことが、より深いレベルで実現できるよういま取り組んでいるところです。

チームメドレー

さいごに

ということで、メドレーではプロダクト開発にこだわりをもって進めていきたいひとを絶賛募集しています。興味あるかたはぜひご連絡ください!

次回は「プロダクトを開発するということ」というテーマで書く予定です。

本コンテンツは、筆者が株式会社メドレー在籍時に執筆したものです。知的財産権は平山宗介個人に帰属します。